包丁は料理の道具であると同時に、一本ごとに美を湛える存在でもあります。MIKURIYAでは、その魅力を最大限に引き出すために、包丁を刀掛けに飾ることをご提案しています。近年では精巧なプラスティック製の刀掛けも見られますが、私たちは一切用いておりません。MIKURIYAが選ぶのは、木地にこだわり、さらに輪島塗で仕上げられた最高級の刀掛けだけです。

それは、私たちの包丁が「頂点を目指す存在」であるのと同様に、その周囲を彩る調度品もまた、包丁の美しさと力強さを一層際立たせるものでなければならないと考えるからです。刀掛けは単なる飾り台ではなく、文化と美意識を映し出す舞台装置であり、選び抜かれたものだけが包丁の本質を際立たせます。

なお、刀掛けの用途はあくまでも観賞にあります。飾る際には、鞘に施された絵柄や刀身に刻まれた銘が正しく見えるように置くのが望ましく、それこそが鑑賞の真価を引き出す所作となります。